立川店の村瀬です。

私の忘れられないお客様についてお話しします。

「あなたと出会えて、良かった。」
と、取付終了後ポツリと言われたことがありました。

そのお客様は新築を予定し、上棟され内装が整ってきたとき、だんな様を事故で亡くされました。あまりに急なことで何とか工事が終わり引渡しはされたものの、なかなか新しい家のことをする気になれないお客様は、そのまま仮住まいに2年も住み続け、カーテンのお打合せができたのは、私が最初にお客様とお話をしてから既に2年半経っていました。
その新築の前を通るたび、雑草が生え生活感のない家になっていくのを見ていつもいつも気になっていました。そんなとき、その新築の前に奥様が立っておっており、ちょうど信号待ちをしていた私は思わず声をかけました。

そこから、そのお客様とのカーテンのお打合せが再開しました。言葉の端々に、
「主人がいないからどうでもいいの。」
「主人がいないからただ付いていればいの。」
という言葉 が、何度も何度もでてきました。
結果は、とても華やかなピンクのお花柄のカーテンをリビングに。だんな様の書斎になるはずだったお部屋には、だんな様が大好きだったグリーンのカーテンをお選びいただきました。せめて打合せの時間だけは楽しく生地を選んでいただきたいなぁと、その気持ちだけで私は接しておりました。そして、これから続くお客様の生活が、たかだかカーテンかもしれませんが、優しく安らぎのあるお部屋になることをイメージしてご提案をしました。

取付終了後、「あの日、あなたに声をかけられなかったら、もしかしたらこの家には帰ってこなかった かもしれなかった。」とお話しされました。とても責任を感じました。
でも、あれから何年経っても、お家の前を通ると今も同じカーテンを吊っていただいています。
庭には明るい色のお花が咲て、それを見たび身が引き締まる思いと嬉しさを、今でも感じています。

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