ベッドが大きな面積を占めるベッドルーム。クローゼットやチェストなどの収納家具が多く配されるのも特徴です。1日の終わりに快適な眠りを演出する家具配置はどんなものでしょうか。

Point1
・収納家具の扉が開閉できるスペースを確保
寝室はあまり動き回るへやではないので、通路に必要なスペースは最低限あれば良いでしょう。しかし、収納家具の前にはきちんとスペースを取るべきです。開き扉のクローゼットでは、ベッドとの間に90cm程度、引き戸や折戸タイプならば50〜60cm程度は必要です。
チェストは、引き出しを引く空間と人がかがむ空間を考えて、最低75cmの間隔を空けましょう。寝室は、ベッドの占める割合が大きく、またシングル2台とダブル1台でとでは必要なスペースがかなり違います。オープンスペースをゆったりととりたいのか、ベッドの広さを優先させたいのかをよく考えて選びましょう。ベッドのサイドを壁に沿って並べる時は、壁から10cmほど離せば、掛け布団がずり落ちたり腕が壁にぶつかることもありません。

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家族全員が集まるリビングダイニングは、皆が心地よくくつろげる空間にしたいものです。

Point1
・立ったり座ったりの動作に必要な空間を確保
家具を配置するとき、まず確認することは開口部の位置です。ドアを開けた時に家具にぶつからないか、家具が窓からの採光や通風の妨げにならないかをチェックしましょう。
掃き出し窓の前には家具を置かないのは基本です。LDは食事や団らんのための多機能空間です。必要な家具も多くなりますが通路に必要なスペースはもちろん、イスやソファに座ったり立ったりの動作が無理なくできる空間を確保します。ソファの配列には、I型、対面型、L型の3タイプがありますが、限られた空間になるべく多くの人が座るにはL型がおすすめです。コーナーに設置できるので、空間が有効に使えソファから部屋全体が見渡せて広く感じます。14畳以上のLDならば、リビングとダイニングをローボードで仕切って独立させるプランもいいでしょう。

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L型はコーナーに壁付けすれば、空間が有効に使えて、部屋が広々と見えます。斜めに相手を見て会話するため、相手に緊張感を与えません。
対面型はお互いの顔を見ながら会話ができる、応対向きのレイアウトです。ソファを部屋の中央に配置するなら、周囲に通路スペースが必要になります。

Point3
・家具を集中させてオープンスペースをつくる
小さな部屋では、床をいかに見せるかも広がりをつくる上で重要なポイントです。家具を上手に配置して、まとまったオープンスペースを確保しましょう。コーナーを上手に利用すれば、無駄な空間ができず広いオープンスペースが確保できます。一般的にゆったり暮らせる部屋の家具の占有面積は床面積の3分の1程度です。家具購入の際には、奥行きのサイズを確認しておくことも重要です。

Point4
・フォーカルポイントをつくる
パッと見た瞬間、思わず目を集中させる場所のことをフォーカルポイントと呼びます。インテリアをいくら工夫しても何か物足りない時は、視線を意識した演出を行いましょう。和室で言えば床の間、リビングではドアを開けた正面の壁やソファに座ったとき自然に目がいく正面の壁がフォーカルポイントにあたります。そこに家具を置いて小物を飾ったり、壁に絵を飾ったり、工夫して見せ場をつくりましょう。フォーカルポイントを2カ所に作る場合は、一番広くて目につくところを強調し、もう一方を控えめにするなど強弱をつけ、テイストは統一しましょう。

豆知識配置3

ライフスタイルに合った家具をがわかったら、家具の配置を考えてみましょう。
生活動線をおさえることが快適に暮らすカギです。

Point1
・歩行や動作のためのスペースを確保
人が場所から場所へ移動する軌道を動線と言います。家具を配置するときは、目的の場所になるべく近い距離でスムーズに行けるように、動線を考える必要があります。人が歩くには通路になるスペースが必要で、平均的な人の肩幅は約50cmですが、左右にゆとりがないと壁や家具にぶつかってしまいます。1人が正面を向いて歩くのに必要な空間は55〜60cmですが、2人がすれ違うには110〜120cm必要です。
LDなど多人数が集まり、使用頻度の高い場所はゆとりをもたせた計画が必要です。

室内での動きをスムーズに行うための計画動線は、機能的な部屋作りの基本です。LDでは廊下や隣室、デッキへの出入りやキッチンとのつながりを考えて、動きを妨げないよう家具を配置しましょう。

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Point2
・家具まわりに必要なスペースを確保
イスを引いて座ったり、物の出し入れがある場合では、動作に支障のない必要なスペースを確保しましょう。ゆったりとしたカジュアルタイプのソファの場合、ソファとテーブルの間には、脚を伸ばしたり、組んだりするスペースが必要です。テーブルまわりでは、立ったり座ったりするのに約60cm、腰掛けている人の後ろを通るには60cm以上が必要です。動作のための最小限スペースは確保しましょう。

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